「ツナ兄っ!!」





そう呼んで走って行くと 穏やかな笑顔で僕を迎えてくれる



僕の 優しい 兄貴分



本当のお兄ちゃんじゃないけれど

まるで血の繋がった本当の弟のように接してくれる



ツナ兄の周りはとても賑やかで

一緒にいて 毎日がとても楽しい



ツナ兄のファミリー(ツナ兄はファミリーじゃないって言い張るけど)の

隼人兄や 武兄 了平兄



リボーン ディーノ兄に ビアンキ姉 ママンに ランボとイーピン

ハル姉に ツナ兄の好きな 京子姉





だけど どうしてもこんな風に親しげに呼べない人がいるんだ



それは



雲雀さん





並盛中のことが好きなことも

並盛中で喧嘩が一番強いことも

ランキングしたから 知ってる



雪合戦の時も最後らへんに来てたし

ツナ兄に会いに 並盛中に来た時も 何度か見掛けた事がある



あと 前に 黒曜に居た時に 少しだけ 会ってる



リボーンがツナ兄のファミリーだと言うから 会ったら絶対 「恭弥兄」って呼ぶんだって決めてたけど

何時まで経っても呼べない

・・・・・・・・・・・僕の意気地なし・・・・・・・・





僕が実際見た 雲雀さんは

日本人特有の黒い髪に 黒い瞳

着ている制服も ツナ兄達とは違う 黒い上着



あれは 学ランと言うのだと

ツナ兄が前に教えてくれた



髪も瞳も 着ている服も

全部黒いせいか

白い肌と 白いシャツが

余計に眩しく見える



ついでに言えば 群れるのが嫌いらしくて いつも1人でいて

どこか 近寄りがたい雰囲気を纏っている

そんな人





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そんでもって今

僕は無様にも 並中で

迷子 になっていた



今日はビアンキ姉達と一緒に

皆で作った御守りを渡そうと 並中に潜り込んでツナ兄達を探してた

ボーとしていた僕は 案の定知らぬ間に置いてけ堀を喰ってしまった

あわてて周りを見回しても もう遅い

泣きそうになりながら 辺りをきょろきょろしながら校内を歩き回っていたら

雲雀さんが 僕を見つけて 

優しく声を掛けてくれた



「何してるの? 誰か探してるの?」



「・・・・・・・・雲雀さん・・・・・・・・・・・・・・」



思わず僕は 声に出して呟いてしまった



「何で 僕の名前 知ってるの?」





「あっ・・・・・・・ツナ兄達と・・・前に・・・・・・・・・」

何て言って良いのか判らず 咄嗟にツナ兄の名前を出してしまった



「ふぅん・・・・・・あの草食動物の・・・・・・・・・」

と呟いて 雲雀さんは窓の外へと視線を投げた



見上げた先は 屋上



よく見ると 人影が見える

「ツナ兄だっ!!!!」

人影の正体が ツナ兄だと確認すると 勢い良く駆け出した

ガクンッ

駆け出すのと同時に いきなり腕を掴まれた

「あそこまで どうやって行くのか知ってるの? 道 わかる?」

後ろによろけた僕を上手く抱留めて そう聞いた

・・・そう云えば僕 何回も此処に来てるけど

何処が 何処に通じてるのか 判らないや

ツナ兄を見つけた嬉しさで そんな事すっかり忘れてた・・・

照れながら 首を横に振ると 雲雀さんは 少し微笑んで僕を見た



「じゃあ 行くよ」



雲雀さんは 僕の手を繋いで歩き出した

いきなりだったから 少し 吃驚したけれど

繋いでくれた手の温もりに安堵して 嬉しくなった

雲雀さんの 優しさに



暫く行くと 階段に着いた

上から 聞き慣れた声がすえる



ビアンキ姉だ!!



「ビアンキ姉っ!!!」

僕の声に気がついたビアンキ姉が 階段を駆け降りて来た



「フゥ太!!」

ずっと雲雀さんと手を繋いだまんまの僕を見て 拘束されてるとでも思ったのか

まるで威嚇する様な目(と言うか この眼は狩人のソレ)

雲雀さんを見ている

二人とも 凄まじい殺気を含んだ眼で睨み合いだす

慌てて僕は 誤解しているであろうビアンキ姉に 訳を話した

ビアンキ姉は判ってくれたみたいで

雲雀さんへ 丁寧に御礼を言った



「どう致しまして」と言って 雲雀さんは僕の手を離した

・・・こう言うのもなんだけど 少し 残念だ



「良かったね もう迷わないように気を付けて」

そう言って 僕の頭に軽く手を添えるかのように撫でると

くるりと向きを変え 僕等に背を向け 来た道を戻ろうとした



「あっ・・・・あのっ・・・!! 雲雀さんっ!!!」

気付いたら 叫んでいた



少し驚いた顔をして 僕の方を振返る

「あのっ 有難う御座いましたっ えっ・・・と・・そのっ・・・ 恭弥兄って 呼んでも良いですかっ!!?」

そう一息に叫んで 荒くなった息を整える

僕 今絶対顔赤いって!!!



「御自由に」

そう言って 雲雀さんは微笑んでくれた



まさかそう言う返事が貰えるなんて思っても無かったから

僕は 飛上るほど嬉しかった どうしよう 顔が熱い・・



僕にまた 新しい兄貴分が出来たっ!!



今度会った時は 絶対 恭弥兄 って呼ぶんだ!!



















・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・fin



別に 雲フゥ って訳では御座いません(笑)

でもなんだかフゥ太が雲雀さんに恋してるみたい(笑)

良かったねフゥ太!! 新しい兄貴分が出来てっ!!